ＥＣ４０ アプト式電気機関車

軽井沢駅前に保存されているＥＣ４０です。

ＥＣ４０形は国鉄最大の急勾配、碓氷峠のある信越本線横川～軽井沢の電化に際して導入された機関車で、当初は１００００形を名乗っていました。

横軽では開業時よりアプト式蒸気機関車が使用されていましたが、数多くのトンネルと低速度での運転のため、機関士・機関助士共に煤煙と熱に悩まされていました。

その為、最初の電化区間に横軽が選ばれたのは当然の成り行きともいえます。

本線では架線よりポール（後にパンタグラフ）で集電しましたが、アプト区間ではトンネル断面との兼ね合いから第三軌条より集電していました。

全車が横川機関区に配置され、ＥＤ４２が登場するまで活躍。
昭和１１年に全てが廃車となりました。

その後、暫くは大宮工場に保存されていましたが、昭和１６年に４両が京福電鉄に払い下げられ、活躍しました。

写真の車両は、昭和３９年に国鉄に戻された後、明治の姿に復元し「鉄道記念物」に指定されました。
現在は、軽井沢駅前に１００００形として保存されています。

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JTBパブリッシング

■譲渡車両今昔■ 峠から降りたアプト式電気機関車 国鉄１００００形１００００ →国鉄ＥＣ４０形ＥＣ４０１ →京福テキ５１１形テキ５１１ →（旧）軽井沢駅舎記念館１００００ として紹介されています